藤原直哉氏 令和5年2月 時事解説・時局分析 個人的メモ&動画書き起こし

はじめに

株式会社あえるば」が提供している、国際経済アナリストの藤原直哉氏が語る時局分析・時事解説(無料版)Youtube動画の個人的な備忘録です。

メモの内容は私の意見ではなく動画で語られている内容の要約である点を予めご了承ください。

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内容

1、2018年7月に既に米露冷戦は終結している

・米国がロシアに米国の愚行と愚かさを謝罪して決着済み

既に米国とロシアの冷戦は終結している。2018年7月にフィンランドのヘルシンキで、プーチンとトランプの首脳会談が行われた。日本でも報道はあったが、冷戦体制が終結したという報道はなかった。アメリカの過去の愚かな行いをトランプがプーチンに謝罪し、冷戦の原因はアメリカの誤りにあったということを発言した。

軍産複合体は第二次世界大戦で生まれて、戦争後も予算や人も繋ぎ止めたいということで継続的な戦争を望む連中であった。731部隊はナチスドイツも取り込み、いわば戦争後に悪の連中を作ったのがアメリカ。
アイゼンハワー大統領は退任の演説で軍産複合体に注意喚起をし、ケネディ大統領がCIAに暗殺された。CIAが黒幕であることは機密解除されたので公に事実として今話されている。2001年に911事件で本格的に乗っ取られて、2008年にオバマが出てどうしようもならないという事態になった。
軍が怒り出してクーデターという展開になってきたが、2015年の大統領選でトランプを担ぎ出すことになった。アメリカ軍の戦争マニュアルが書き換えられ、その当時で影の政府・反乱勢力の掃討の世界的作戦が固まっていたというそう。

・影の政府を中心にした反乱勢力の掃討がトランプや軍の世界的作戦

トランプが軍を率いているのではなく、軍がトランプを率いているという構造。2016年にトランプが勝つが、ヒラリー側がいつものように不正選挙をやったが、盛った票が足らずに落選した。その時の不正選挙の様子を捉えていて首謀者50人位を捕らえた。その後は更なる反乱する連中を捕まえて行った。
そういう意味で既に2017年の段階で決着はついていた。しかし、上だけ捕まえても利権が残っていれば下から湧いてくるし、ウクライナやシリアなど海外にも勢力はいるので世界的なおとり作戦を展開することとなった。
そして、今がそろそろ大詰めだということだろう。

・反乱勢力の掃討はそろそろ大詰めではないか?

捕まえた後に白状させる、これは最後の結論を言うようなものであり、例えば、日本の海兵隊が日本を戦争の基地にするとか、岸田が軍備拡張して戦争準備をするなど、悪事を白状させられているとしか思えない。これは大詰めの証拠なんだと、そんな感覚で見ている。

ファイザーの件もコロナの変異株とワクチンを同時に開発していたと告白した。最初からロシアが生物学研究所を接収した際の資料に生物兵器研究をやっていたとの資料があったが、その通りだったということだ。機能獲得研究は遺伝子改変でウイルスの感染力を高めていた。

GoogleやYoutubeが検閲しているが、いかに彼らが悪いかということを世間に知らしめているのだと思う。バイデンは家に大量の機密書類があったが、これはトランプ政権になるときに隠して持って行ったものだろう。いよいよこういう情報が出てくるということは大詰めだろう。日本も最後はソ連に見放された東ドイツのように完全に梯子を外されるだろう。

最後に相当多くの人たちが公職追放となり出てこれなくなるのではないか。

・日本の現在の政治は統一地方選挙と総選挙で終わりではないか?

自公の連立政権は地方に基盤がある。地方議員がいて、それをとりまとめる中央議員がいてという仕組みで、地方に拠点がある。すると、統一地方選挙で自公が大負けした場合、その地方は終わりになる。

週刊新潮には警視庁公安部の資料という形で、統一教会と関係の深い400人のリストがあるという情報だ。まだこの具体的な名前は出ていないが、あるというのは事実だろう。ロッキード疑惑やリクルート疑惑よりたちが悪いのが統一教会汚染。

解散請求の準備を文科省がしていて、2月中に解散請求が出て夏前には解散命令が出るのかと言われている。30人以上増員して文化庁がやっているということは本気で統一教会を解散に追い込む気だと思われる。我々が知らされていない悪い話が出てくるのだと思う。
タイミング的に解散請求が出て統一地方選挙となると相当つらい状況だろう。そして解散命令が出て総選挙となれば一巻の終わりとなってしまう。

民党内は内紛。地方で崩れたら難しいと思う。かといって野党が元気かといったらそうでもない。政権とる意欲も感じられない。
もう政治家業界が構造不況のようなもので、限りなく汚染が広がっていてこれにて業界壊滅みたいな状況だ。平成の小選挙区制度からもう機能していなくなって、それこそ明治の時代から議会などろくなものではなかった。明治22年に憲法が出来て23年から議会だが、元々議会は政府をののしるのが仕事で、新聞は罵り合いの道具。議会で話して世の中が変わったなんて事例は見たことがない。戦争に負けたから帝国議会は終わったので、議会が戦争を終わらせたのではなかった。

以外にもお粗末だったと誰も思っていなくて、もともとお粗末で最後に馬脚を現したと皆思っているのではないか。無くなって惜しいと思う人など、政治で金を引っ張りたい人以外いないのでは。大体、自民党議員に金の話以外で行くことなどあるか?公明党は創価学会のために仕事をしているが、学会員以外行く用事があるのか?

つまり、金の切れ目が縁の切れ目ということ。ばら撒く金が無かったら政治家の商売あがったり。田んぼの水争いのようなもので、水争いに巻き込まれていない人は一つも用事がない。
昔みたいに大きな仕事をしている議員など見たことがない。バカみたいな話で終わりでいいのでは。

現在、地方議員は成り手がいないのだが、これは金がないから議員が集まらないだけのこと。厄介な調整はばら撒く金があればもめ事の仲裁も出来るが、ばら撒く金がない。金が無くて議員のなり手がいないというのは地方議会の日常。

政治は纏り合わせで、金をばらまくことが仕事ではない。金がなくなってから本当の政治であり、今の政治は政治でない。

2、利上げは続くよ何処までも

・日本も世界も利上げはまだまだ続きそう。黒田後の日銀がどうなるか

今のところどこまで上がるかは終わりが見えない。アメリカドルは5%台に乗るだろう。少しばかり金利が下がったが、住宅販売が回復した感覚があって、金利を上げないとインフレは落ち着かないと思う。金利上げないと2%台まで物価は落ち着かない。

黒田日銀も死に体の様子で、安倍暗殺で全てが変わってしまった様子。次に誰がなるか憶測はあるが、締める方向だろう。順番で言ったら次は日銀から候補を出すのだろう。結局は黒田緩和の修正に向けて動くだろう。
金利の上昇を止められるかというと非常に難しいと思う。長期国債のマーケットは巨大でありこれを日銀がコントロールすることは難しい。
しかし、金利があがると国債に大量の含み損が出る。緩和を続けて実質破綻している日銀といつまでFRBがコルレス勘定を許すだろうか。

日銀が野放図に金を出すから日本で戦争屋が蔓延った。財務省と日銀が金を出しまくって、金のホースを持っているからアメリカが付きまとっているだけ。大体、日本なんて中国や北朝鮮から直ぐにミサイルが飛んでくるのだから危ない環境なのだから。金を止めなかったら日本の戦争屋はいなくならないし東アジアも平和にならない。トランプにとって日銀は反乱軍の一番怪しげな銀行であり、イランみたいにコルレス勘定を切られてしまうんじゃないか。

・不景気と物価高が世界中で深刻になりつつある

物価高はコロナの時の金の出しすぎ。生活がコロナで行き詰ったのでこれは仕方がなかったのだろうと思うが、潰れるべきものが潰れるということだ。終わりにするものは終わりにするしかないということ。

バブルを作っては潰し、作っては潰しでいつまでこんな愚かな所業を続けるのか。1929年の世界恐慌のときに、国際資本移動が恐慌の原因であることは分かっていた。株価が暴落すればやがて政府も潰れていくことはハッキリ分かっていた。国際金融市場はいったい前科何犯なのかという世界。

金の世界をあまりに揺さぶる物だから、景気やモノの値段も揺さぶられる。金が投資を不規則化させて、モノの量と値段に悪影響を与えている。マーケットが全てを決めているためにいつも不安定化しているのが実態。

世界はリンクしているのが良いか悪いかという議論があるが、リンクしすぎているのも問題。国際金融市場は横に金が大きく動けば動くほど、投機のリターンも大きくなり、同時にリスクも大きくなる。国際金融資本家は本物の悪党だから毎回バブル崩壊の際の金の持ち逃げの手口が異なる。まるで泥棒の様なものだ。

アメリカの国益という名の下ではFRBもSECもグルであり、南米や中東や日本をカモにしている。普通はグルの仲間内同士で争い合いはしないが、今潰し合いをしている。先日のブルームバークにこれほどまでにウォール街とFRBが対立したことはないと書いてあったが、こういう状況である。

メディアや製薬も結局は金で動いているから金を潰せば全部抑えられる。トランプがワシントンから権力を取り戻すと言っていたのは、ウォール街を潰すということだった。実はこれは軍全体の作戦だったということで頼もしい限り。
世界の物価や雇用が国際金融に振り回されていては安定して生活できないから、終わりになっていいと思う。

・新時代のシステムがどのように提示されてくるかが興味深い

ロシアがゴールドを担保にしたNFTを出してきた。ゴールドと仮想通貨を繋いだ対外決済専用通貨。アメリカも旧ドルは廃止して、新ドルを発行する予定かもしれない。国内のドルは旧ドルとして、海外は新ドルで投機から切り離し単純な決済専用通貨とする。昔のドルは実はそうだった。ユーロダラーというものがあった。非常に興味深く今後を見ている。

資金調達については企業でも国でも当面の課題になってくる。民間でも払う金が無くなってくる。今のところ何もしていないが、ぎりぎりまで行って徳政令というのが一番可能性があるのではないか。
アメリカは一般市民を守り、ウォール街の銀行証券を潰す。それならば金融の借金を潰せばいい訳で、なので金利を上げて悲鳴が聞こえても放置しているのだ。

既存のシステムを潰すのはいいが、問題はこれからのこと。これといって何か具体的なビジョンが見えてきていない。アメリカはメガバンクより地銀以下が大事という、オーソドックスな金融システムに戻ってくるのではないか。ただし、ドルが海外に流れちゃって滅茶苦茶なので、一旦海外のドルは新ドルにしようかという話なのだろう。

しかし、アメリカで産業を立て直すのは至難の業。海外から撤退するのはいいが、どうやってアメリカ人は生計を立てるのか、この先の産業がどうなるか今はまだ見えてこない。1776年の建国の歴史に戻ると言っているのだから、建国当時の質素な生活からやり直すというのも、無きにしも非ず。
日本は成長の芽が地方にあるので、国が統制をとらなくても担い手はいると思う。アジアは中国共産党が続かないので態勢も改まるだろう。東南アジアはアメリカをお客にしていたので、それが出来ないとなるとどうなるだろう。大体昔から東南アジアは安値競争なのでそれだけではダメだろう。ロシアも戦争が終わったら世界の不景気と物価高でモノは使わなくなってくる、そうすると資源価格も落ちてくるから、国内をまとめていくのは相当大変だろう。

政治が経済を治めてボチボチ型でいくのが可能性としては一番高いが、戦争が終わったこれからは大丈夫なのだろうか。軍の作戦もやっているらしいので、最終的にどうなるかは分からない。

・カネもダメ、モノもダメ、残るのは人だけ

金はインフレになると目減りする。投機的なマネーは終わりになる。モノを持っていても経営に対する貢献があまりない時代。不景気が広がると設備は余ってくる。政府が貧乏になると巨大インフラ投資もなくなる。モノを持っても新しいものを生み出せない。

グローバリゼーションで金で縛ってしまったので、人は金を入れても結果を出さなかったので、ITなど含めてモノに金を突っ込んだ。その突っ込む金が無くなったので人が残ったという話。

起業家精神はあるが、地域や国内、近隣国で発揮される形になり、地域で持続可能な経営をしようという所も珍しくなくなると思う。
戦国時代の武将が京都を目指したように、これまでは地域から世界に出て経営していく流れがあったが、それがなくなればそれぞれの地域で生きていこうとなるのは当然の事。その時にその地域の本来の力が生まれてくる。地域で自立するというやり方であれば上手くいくだろう。

ビジネススクールのやり方、ロースクールのやり方はそのままでは通用しない。商売のやり方もどういう常識でやるかも自分で選択することになる。みんなが同じ常識でやっている世界では全くなくなる。従って、誰でもチャンスがある。現代はインターネットはあるし、飛行機も飛んでいるし、いろんなところと交流することは難しくない。

防水壁が沢山あれば船が簡単に沈まないように、金融や法律の常識が違って金もモノも簡単に流れないのであれば、世界恐慌のようなことは起きないので安定性は増す。成長のスピードは落ちるが持続可能でかつ安定的で地元の人たちを活かすことができる。立て直す人は出てくるときには出てくるから心配はしていない。

3、最後は世界観と縁の問題

・世界の根源はひとつかふたつか?

それぞれの地域で自立して一体となってやっていく。これはそうだが、教育の問題があって、宇宙の根源は一つだという認識があればそれぞれが地域で頑張ればそれで宜しいのではないか、と納得がいくものであるが、世界の根源が二つだというと、そうはいかない。敵か味方かを区分して、どちらかが正義というような見方であればひとつにまとまることはない。

・既存秩序の維持と混沌からの創造とどちらの力がより強いか?

秩序が出来上がればその時点から風化が始まるので、混沌からの創造の方がエネルギーは強い。問題は、組織や国や民族がどちらの秩序を大事にしているかということだ。

例えば、ユダヤ人がアラブ人を支配しなければいけないとか、今のドルはなんとしても守りきるとか、それは混沌の創造より政治力や経済力が強くなるので、そうすると既存の秩序が終わった時に全て無くなってしまう。

世の中は複雑系の体系だから秩序とは一時の仮初の状態であることが多い。盤石なものと考えていてもある程度時間が経って終わってしまうということがよくある。だから、既存の秩序が崩壊してから混沌からの創造が生まれてくるまでの間、相当な混乱はあるだろう。

混沌はぶくぶく泡が浮いている温泉の様なもので、何か動いているがまだ一つの形になっていない状態。しかし、動いているということは宜しい事。一番困るのは泡一つ上がらず死に体になっているような状態。かつての平成の日本みたいだが、今、中国を見ているとそんな雰囲気がする。アメリカの政府や経済界もどうだろうか。

・自らの進路は自ら決めていく時代。縁がなければ前に進まない。

創造と言ってもみんなが一斉に沸き立つようになることはなかなか難しい。熱伝導のような、どこかが温まってきたら隣が温かくなって伝播していくようなものだろう。コンロで下から炙るということにはならない。
議論百出も喧嘩もエネルギーがあるということで大いに結構。

自ら進路を決めていくというと不安に感じる方もいると思うが、今の時代が既にそう。大学を出ていても就職が安泰かといえば保証されていないし、どこに住むかも昔のように激しい転勤はない。職業も自分で選択ができる時代。

結果的に後ろを振り返っていたら選択していたというのが今の時代。しかし、いろんな選択肢があっても人と縁がなければ進まない。理論的に何が出来るとかやりたいとかいうだけでなく、縁を結ぶことが大事である。
縁が出てきて、例えそれが今の自分が選びたい道とは違っていても、どこで人との縁が結ばれるかは分からないので大事にするべき。

そして、縁は自分で探しにいくこと、知って行って見て会って。悪い縁もあるがそれも経験で自分で分かるようにならなければならない。縁を繋ぐ経験をしていかないと、本格的に前に進む生活や仕事を構築していくことは難しいと思う。
ひとつの選択で全て上手くいくことはないだろうが、ヒッチハイクのようなもので、最後の到達点まで距離はあるが、運んでもらえるところまで運んでもらう、そういう感覚で良いのではないか。

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