はじめに
「株式会社あえるば」が提供している、国際経済アナリストの藤原直哉氏が語る時局分析・時事解説(無料版)Youtube動画の個人的な備忘録です。
メモの内容は私の意見ではなく動画で語られている内容の要約である点を予めご了承ください。
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内容
1、米国の債務不履行問題はもっと大きな問題の入り口
債務上限問題は、下院で法律が通ったが、上院で通ると思うが通らないかもしれない。軍の作戦だから分からない。
国防総省は軍の名目で横流しした資金がある。その横領を止めるのが今回の目的でもあるだろう。
140何人の共和党の議員の名前があり、法案に賛成した人達。これは新しいアメリカに行くことができない人達。民主党はロバートケネディジュニアが出てきて粛清をするのだろう。
しみじみ大きな作戦だと思う。
・米国再生の1丁目1番地は世界最大の債務の踏み倒し方
日本は縦社会、アメリカはヨコ社会。横で見ないとアメリカは理解できない。世界最大の債務をどう上手に踏み倒すか、これがカギ。
アメリカ再生は世界最大の債務を踏み倒さないと絶対に進まない。今回のアメリカの問題の1丁目1番地。これがこじれるとアメリカの企業や国民も大変な事になってくる。大混乱で南北戦争の様な革命になってしまう。
軍も金融も証券も銀行も保険も住宅も宗教も…なにもかも関係する。借金を返せないストレスはあらゆるところで混乱を生む。
では、最大の債権者は?これは日本である。政和会になってから急速に日本は乗っ取られた。
縦社会のクソ真面目なところが残っているのが日本。1+1が2であることは分かるが、5になることもあるというのは全く分からない。陰謀論とはCIAが言い出した言葉だが、日本人でも思考が追い付かない人はいい訳で陰謀論と言ったりしている。そういう思考が貧困な人は点を線にして思考を繋ぐことができないから、騙す分にはいいが、日本統治の支配代理人として動かす分にはアメリカDSは大変な苦労をしたと思う。
共謀すべき日本人が訳わからなくてエライ苦労をするというのが、DS日本統治の最大の苦悩だと思う。
日本人は感情で動いてアウトオブザボックスの発想が出来ない。DSが悪の共謀をしたくて金を渡しても拉致があかない者たちが沢山いるのが日本。
とにかく、アメリカにとって、日本はドルの借金を抱いたまま沈む、決して取り立てないというのが一番良い。ロシアや中国と組んで取り立てに来たらアメリカはひっくり返ってしまう。
その為には連邦政府を敵として誰かが倒してしまい、債務者を消滅させるのが一番良い。アメリカは連邦政府と州政府があって、連邦政府が潰れても大丈夫なような体制になっている。軍も連邦政府の外側にあり、州兵もいるので問題ない。
連邦政府は1871年にグラント大統領がイギリスにアメリカの権利を売り渡してしまった。イギリスに対して開国してアメリカは通商でも製造業でも賑わっていった。しかし、結末は連邦政府は世界最大の借金を作って悪の巣窟になった。世界も迷惑しているのでこの際潰せということにして、これを軍が主導し軍が選んだのがトランプ大統領。これがトランプ革命。
日本は律令制度は7世紀から入ってきたが、それまでは自然自治が基本だった。豪族が日本へやってきて群雄割拠して国民を搾取するようになったので天武天皇の時に天皇を中心とした一つの国となった。
平安時代や鎌倉時代、南北朝時代など混乱あったが政府があってもなくても国の統治はなんとかなってきた。
しかし、アメリカはインディアン皆殺しで鉄砲をみんなが持っているような国。連邦政府が吹っ飛んだら地方政府が相当頑張らないとダメ。一触即発のリスクは大きい。殺し合いになるかどうかの最後の分かれ道は金の話。
アメリカは世界最大の債務を踏み倒すが、富を奪ったと世界各国から非難されないため、デジタル金貨を今回用意した。100%金準備などということは、アメリカはゴールドを相当量準備したに違いない。なにせアメリカはゴールドを欧州の王家にとられてしまったのだから、これらを奪い返したのだろう。
ゴールドをどうやって持って帰ったか?それはエプスタインのおかげ。国際手配で金持ちの財産を取り上げて没収させた。その過程で金も集まった。
アメリカ国籍の人には新しい通貨を配るのだろう。ゴールドが裏付けになっているので、デジタル通貨の紙幣は、いわば貸金庫の引き出し証として機能する形となる。
後はBRICS通貨。ガスリンクやゴールドリンクなど去年から次々出ていて、見ていると動いている様子。もはやSWIFTやユーロクリアは支配的な国際決裁システムではない。これらは裏口座を作りマネーロンダリングの温床だった。
アメリカはアメリカ中心にデジタル金貨、新興国はブリックス通貨という勢力だろう。日本は円は通用するだろう。しかし、ヨーロッパは今後全く分からない。
・米連邦政府は終わりにして新しい米国が立ち上がる
・デジタル金貨とブリックス通貨の行方
2、新興国・資源国が独自の政治・経済圏を形成中
新興国資源国にはアフリカは全て入る、東欧も入る、中東や中央アジア、東南アジア、南米も入る。これだけ広い経済圏は凄いこと。
プーチンによれば、軍事同盟ではなく集団的自衛権のようなものはないらしい。それぞれ平和共存でいく、治安を乱すことがあればロシアという怖い国が出てきてなだめる。そんな感覚。
英米以外の国に進歩史観という概念は無いように見える。豊かになるために西欧人と付き合え、という考え方はもうない。文明はある程度まで広がれば後は国々が独自に考え行動すればよい。
温暖化だとかマイナンバーカードだとか宗主国の利益となることを次々にやらされる、そういう価値観は消滅した。
今までのインフラでも残る物と残らないものがある。残る物の上で各国創意工夫でそれぞれが頑張っていく。
・日本には外国人労働者も外国人の不動産買いも来ないのでは
90年代以降の世界は、成功すればバブル崩壊で借金が増え政治が介入される。気が付けばアメリカドルをテコに借金で人の国を乗っ取ることだけやられていた。
独自の政治経済圏は開国から鎖国。欧米の言いなりになるような開国は終わりだとなった。
すると日本には外国人労働者は来ない。あなたが外国だとして日本に労働者を出すか?
日本に労働者を出すというのは依然として古い経済に依存するということ。中国だって労働者を欧米に出していたら中国は変われない。
BRICS経済圏の規模が大きいし、欧米に互せる資源もマーケットも持っている。だから自分たちでやっていこうという算段なのだろう。
出稼ぎも欧米に出ていくのではなく他の国。ロシアやサウジなど開発はやりたいと言っている。ただし、パッと金儲けできるという話はなくなるだろう。
トランプも大統領になったら中国から完全に自立すると言っている。金もモノも人も一切入れないということ。中国だけではなく他国もそういう方針だと思う。
すると、日本も最後誠に見事にアメリカ戦争屋の犬をやった訳で、日本政府の正体ばれたりということで、日本からは労働者も離れていくだろう。
不動産もそうだ。高値で外国人相手に買わせて安値で買い戻す。金儲けの道具だが、これからはそういうのは出来ない。そもそも外国に持っている財産は手放せと言うことになってくるだろう。
外人が日本の不動産を買うと言うが、それは日本人で売る者がいるから成立している。ただの原野商法。日本人が金にならないものを中国人を騙して売りつけている。
外国人労働力とか外国資本とか、そういうものも無くなっていくだろう。
・日本の輸出入先、日本企業の進出先は限られるのでは
戦後の日本と同じでゼロから海外との関係を作りなおし。戦後、日独伊は大敗戦国で簡単に外国と商売できなかった。
金の話をすると、日本は債権国ではあり続けるが、最大の債務者アメリカに逃げられた身代が潰れた間抜けな金貸し。
日本と商売したい国や企業はあると思う。しかし、関係性は手作りでやっていくことになる。台湾は手作りで外交をやっているがああゆう感覚を持たないとだめ。
新興国優先でこれからは回るだろうから、相手にメリットを与える必要がある。しかし、日本と付き合えば上手くいくという成功の法則を広げて行けば世界と日本の関係も問題ない。
日本の付き合い先はなんだかんだ言っても先進国。しかし、欧米はどこまで今の経済と政治体制が続くか疑問。だいたい軟着陸できるのか。古いアメリカやヨーロッパはハードランディングにならざるを得ないと思うが。
・日本が世界の役に立てるのは独自で高度な技量
日本が活躍できるのはアナログ能力。工芸品と量産品の間を狙う能力。そこを狙って世界にどんな貢献ができるか。製造業も観光業もサービス業も同じだと思う。しかし、一旦身につければかなりの強みになる。技術変化でイノベーションやブラッシュアップは必要だが、高度な技量を持つことが社会人の基礎であるという常識が広げればあとは何とかなる。
新興国資源国も成長神話を止めた。するともう成熟しかない。彼らにとっては成長であわただしく生きてきたから成熟は苦手かもしれない。であれば、日本は相当な貢献ができる。
3、日本の政治は既に溶解している
第2次岸田改造内閣は本当に不思議な内閣。本当に政府をやっているのか。防衛費増額やらマイナンバーカードやら出来ないことは分かりきっている。
平成になってから永田町には下らない人間しか集まってこないし、まともな人間はうんざりするばかり。素晴らしいというのは金を貰いに行く連中だけ。安倍の園遊会だって行くわけだ。
「とんでもない」だけだと仕事にならないからメディアが面白おかしく記事にしているだけ。政治は理屈を考えてやっているように記事を書くが元々何もない。いよいよそれも出来なくなってきた。
最大の債権国日本が取り立てにこないように麻酔をかけている。麻酔が覚めたら後は自分でやっていく。
属国とは雇われ店長であり、自分で個人商店をやっているのとは大きく違いがある。雇われなら言われたことだけやればいいが、個人商店なら明日の事は自分で考えて行動しないといけない。
雇われ店長も忙しいが、言われたこと以外に大きなことを考えなくていい。すると、雇う側がいなくなれば茫然自失。
属国ができなくなったら政治家や財界は何もすることができない。守護大名が戦国時代に戦国大名で追っ払われたように、勢力図は全部入れ替わる。
公家も終わっている政治家は属国根性、財界は政治の顔色見るばかり、全く何もない。後はボトムアップで南朝方で民衆が出てくるのを待つしかない。
小さな権力闘争とは、自公連立どうするか、衆議院補選で後任をどうするか、そんな話。何もできない連中が時間稼ぎしているだけ。すべては崩壊に向かっていると思う。
外交も何もやっていない。G7はロシアの脅かしで集められたようなもの。ウクライナ戦争を続けると核が落ちるぞ、というメッセージ。
ハドソン研究所もCSISもどこに行ったの、という話。これらは日本を振り付けしていた連中。ということで現場は右往左往しているのだ。
日本人は麻酔を好きでかけられているのではないかと私は思う。ネットで私は情報を拾っているが、詳しい人に聞けば正確な情報はよくわかる。かえって現場に行って情報収集するとミクロな情報に捕われ全体が見えないこともある。
ネットの情報だっていくらでもある。玉石混交だが玉の比率はNHK、朝日新聞より多いと思うが。はっきり言ってNHK、朝日新聞は石石混交なんじゃないの。タダでいくらでも情報ならとれるのだ。
戊辰戦争のように負け組のトップが城を守って最後まで戦うなどという勝海舟のような人間はいるのか。大人しく捕まって白を切る程度だろう。
政和会は財界協力でアメリカ戦争屋の腹話術、何か何まで言いなりで自分で考える能力などとうに失われた。
刑罰に基づく律令政治は終わり、本当の意味でのボトムアップ、土の中から神様が出てくるような、そういう実力のある民衆が台頭してくる時代。
・英米の属国を続けることができないこれからの日本
・大きな問題から逃げて小さな権力闘争に明け暮れる政治家
・永田町、霞が関、大手町には、もはや知恵も行動力もなし
4、日本の歴史が日本の未来の教科書になる
これからは歴史に学ぶことが大切。日本は歴史があるから落ち着いて物事に対処できる。
・開国から鎖国へ、異質なものの受容、消化、排せつ
縄文時代の最初に土器が入ったのが、そもそもは異質なもの。これら異質な要素を受容して消化する。中には受け入れずに排せつするものがある。
日本の仏教も消化の過程で日本独自なものに変容した。新自由主義や市場経済は排せつ。集団意識がこの仕組みの結果を決めていく。
・日本は昔から治めずして治まる国
トランプを見ているとアメリカ建国当時は治めずして治まる国だったと感じた。開拓団の建国の精神はあるから、その上に軍隊がある。更に、その上に憲法がある。
イギリスから独立しなければということで軍隊ができた。これは秩序を守るために設立されたもの。秩序を守って行ったら大きな国になれるということ。
一方で商売の国は秩序が無くなったら滅茶苦茶で最後は殺し合い。こういう国は誰かが納めていかないと難しい。投資も政治や治安が乱れたら難しい。
政治の安定無くして商売無し、商売無くして経済無し、経済無くして人々の生活無し、という国は世界中にごまんとある。
秩序の形成は時間がかかるのだから、この間自暴自棄になったら終わり。辛かった麻薬や人身売買など蔓延る。BRICSなどやっているが、どうやって世界の隅々までやりきるのか。エライ大変な話だと思う。
ロシア人は治めずして治まる部分は結構ある。政府は強烈だが人々は質素で団結している。中国やインド人、中東の国々はそうはいかない。
今のところ腑に落ちる答えは見えていないがどうするのか。
・昔から、日本の国の根本は「農」
神武天皇の時代から農を大事にしていた。昔は農は神のわざと捉えられていた。何もないところからみんなを食わせることができる、それは神の技術で農神とも富士古文献には記述がある。人々を農で食べさせることができて、学者も商人も存在できるわけだ。
現在は自然農法とか色々な農法があるが、大宇宙のエネルギーで農が生まれてくる。人間も大自然の一部として役割を自覚してちゃんと行動する、そういう精神が大事。
人口増加率は世界で落ちていくので食べさせることは出来る。これから農をどうするか。
どんなライフスタイルにしてどんな仕事にするか、その土地土地で模索して確立していく。旗振り役はもういないので成功モデルがじわじわと広がっていく。